Q:最近、16時間断食などの食事法なども出てきていて、朝食を食べないことを正当化してしまっている部分があるのですが、睡眠の観点では16時間断食はあまり良くないのでしょうか?
食事は、睡眠に影響を与える体内時計に関係しています。
少し詳しくお話をすると、体内時計には、「①光によって調整される目の網膜の奥にある脳神経がコントロールするメイン時計」と「②人間の臓器や筋肉等が持つサブ時計」が存在しています。①のメイン時計は光によってリセットされますが、②のサブ時計は食事のタイミングや量によって影響を受けることがわかっています。
そのため、朝食を抜いてしまうと、メイン時計とサブ時計でズレが生じてしまいます。しっかり朝覚醒して、夜眠くなる身体のリズムである体内時計を整えるためには、朝食をとって臓器や器官に「朝ですよ」と教えてあげることが大切です。時間栄養学の観点では、前日の夕食から朝食まで10時間程度空いていれば、体内時計へのリセット効果が高いと言われていますので、できる限り朝食をとるようにしていきましょう。
ただ、朝からガッツリしたものを食べられない、食べたくないという方もいると思います。また長時間トイレにいくことができないドライバーなどのお仕事の方だと、朝食を食べることに抵抗があるという声もお聞きします。
そんな人は、内臓に”糖分”を入れてあげるだけでも効果があるので、例えば飲むヨーグルトやヤクルトのような飲み物で補ってあげましょう!これなら、すぐにでも手軽に取り入れることができますよね!
参考記事:朝型にシフトするパワーアップルーティン