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年齢で睡眠の質や量は変わったりするのでしょうか?

Q:若い頃は遅寝遅起きができていましたが、50歳に達したあたりから遅寝遅起きができなくなっていまい、遅く寝ても早朝に目覚めるようになってしまいました。そして昼間に眠いという悪循環の中にいます。遮光カーテンで寝室を真っ暗にする等の対策をしても状況変わらずです。年齢で睡眠の質や量が変わったりするものなのでしょうか?

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昔のようにたくさん眠れなくなった、朝早く起きてしまう、というお声をよくいただきます。実際に、必要な睡眠時間や質は年齢によって変化していきます。

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こちらは、厚生労働省がまとめている年代ごとの睡眠時間・睡眠の質の統計データです。見ていただくと、年齢を重ねるにつれて眠れる量は減っていることがおわかりいただけると思います。また、深いノンレム睡眠(深い眠り)の割合も減っていきます。眠りが浅くなるため、尿意やちょっとした物音などでも何度も目が覚めてしまうようになります。年を重ねると、若い頃にくらべて早寝早起きになります。これは体内時計の加齢変化によるもので、睡眠だけではなく、血圧・体温・ホルモン分泌など睡眠を支える多くの生体機能リズムが前倒しになります。

下記のニューロスペース調査(1500名超のビジネスパーソン)でも、年代が上がるにつれて、眠りの悩みのうち「途中で目が覚める」というお悩みが増えていることがわかると思います。

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白髪や老眼のように加齢に伴う変化は自然の現象です。そのため、昔のように眠れなくなったと嘆くのではなく年齢に合わせて変化していく眠りと付き合っていきましょう。そして、上記調査の通り、年齢に応じて多くの人に起こる現象となるため、あまり悩みすぎないようにしましょう。

ご質問者の方の場合ですと、年齢によるものと受け止めて、早寝早起きの過ごし方に変えることでしっかりと睡眠時間を確保するようにしていくことがおすすめです。また、日中に体をしっかり動かして、基礎代謝をしっかり上げていくことも心がけてみましょう。若い頃の習慣などで、夕方以降にカフェインをとっているクセなどあれば、それも控えていくようにしましょう。

特にこちらの記事を参考にしてみてくださいね。