睡眠に影響する大きな要素の一つとして、「光」があります。そもそも光は、光の刺激が目の網膜を通って、脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)という部分に届くことにより感知されます。
目をつむっていれば、光は遮断されるとイメージしがちですが、目を開けていなくても光は感知されてしまいます。
夏と冬の日の出の違い
夏至や冬至は、季節を24つに分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」の暦の一つですが、夏至は、(北半球において)1年のうち、日の出が最も早くなる(日照時間は最も長く)日。反対に、冬至は、1年のうち、昼の時間が最も遅くなる日です。
実際に、この夏至と冬至での日の出の時刻を比べてみると、年によって微妙に異なりますが、夏至では4時30分前後、冬至では6時50分前後と、おおよそ「2時間20分」もの違いがあることが分かっています。1年を通して、大きな差があることが分かりますね。
冒頭にお伝えしたように、光は目の奥でキャッチしますが、夏場、早朝から寝室に光が差すことで、本来もっと寝ていたかったのに朝早く起きてしまう原因になってしまいます。
夏場はカーテンを活用する
この早朝覚醒を未然に防ぐためには、遮光カーテンが特に効果的です。
遮光機能が高いカーテンを引いておくことで、太陽が早く昇っても、光を気にすることなく、眠り続けることができます。
遮光カーテンと合わせて、アイマスクを使うとさらに効果的です。
さらに、夏場は日の出が早くなることで、気温が上がるのも早くなるため、寝具にも気を付ける必要があります。
朝起きた時に、身体を触ってみて、いつもより熱いなと感じていれば、寝具やパジャマでうまく放熱が出来ていない可能性が考えられます。パジャマやシーツ、枕カバーは、汗を素早く吸い取り、乾きやすい素材がおすすめです。
早起き生活にトライしてみる
早起きしたいと思っている方は、この時期はチャンスです。体温が上がり光を浴びると起きやすくなり、早めに起きるという生活に切り替えやすくなります。ただ、忘れがちなのは、就寝時刻もその分早めるということです。早起きだけしても睡眠時間が短くなると、結局日中のパフォーマンスが下がってしまいます。。
早起きするなら、その分だけしっかり就寝時刻を早める
このようなリズムの変え方を意識していきましょう。
1日パフォーマンスを維持しなくてはいけない日は
早く起きてしまった日は、本当は早めに眠れるのが一番よいですよね。
でも、この日は頑張りどころ!例えば夕方以降に重要な会議が入っている、夜遅くまで集中して資料作成しないと…という日があると思います。
そんな日は仮眠を活用しましょう。
眠いときにカフェイン・・・と取られている方もいると思いますが、カフェインは睡眠誘発物質が脳に作用するのをブロックしているだけであり、眠気の根本原因は解消されません。そのため、無意識のパフォーマンス低下やケアレスミスなどが起きやすくなってしまいます。根本的な眠気の解決とパフォーマンスの維持には、仮眠がベストです。
仮眠がなかなか取れないという方は、椅子に座って目をつぶるだけでも効果がありますので、できるところから取り入れていきましょう。集中力を持続させるためにも、戦略的に仮眠を取って、その日を乗り切っていきましょう!
仮眠の取り方のコツはこちらをチェック→攻めの仮眠のススメ