●導入の背景とSCSKの健康経営戦略マップ
(2024年1月現在)以下HPのページ最下部ご参照
SCSKでは上記のような健康経営戦略マップを作成しています。睡眠施策はテーマ別セミナーの一環として実施しており、期待している効果は以下になります。
(1) 従業員の生活習慣の良化を通じた生産性の向上
(2) セルフケアの定着
SCSKが毎年全社員を対象に実施している「健康に関するアンケート」では、健康に良い行動習慣(運動・食事・睡眠習慣等)を身に付けている社員の方が生産性が高いという結果がでており、その中でも睡眠習慣が一番生産性との相関関係が強いことが明らかになっています。
また、2019年度に実施した同アンケートにおいて、何らかの睡眠の悩みがあると回答した方が54%にのぼり、2021年度と2022年度も全社員の約30%がパフォーマンス低下要因として「睡眠の不調」をあげている状況です。そしてその悩みのポイントも多岐にわたることが分かりました。
そのため、「睡眠状況を把握し自身の睡眠タイプを知りたい」「自分の睡眠課題をマネジメントしたい」など、各自の睡眠の悩みや関心に応じて有益な情報を得られるよう、睡眠のリテラシーを向上させるセミナーやワークショップをニューロスペース様に委託し、開催することとしました。
一人ひとり異なる睡眠タイプ(朝型・夜型など)や睡眠が足りているかを判定する簡易チェックなどを活用し、よりよい睡眠をとるための具体的な方法を伝えることで、社員が良質な睡眠を実現しパフォーマンスを発揮できるようにサポートして頂きました。
参加型のワークショップでは、質問が多く飛び交い、各回ともに盛況のうちに終了しました。
2020年11月から2023年12月までに合計で27回実施しました。
また、2023年10月〜11月には、fitbitを既に保有されている従業員に限定して睡眠習慣実践プログラムを実施いたしました。
食事や運動と異なり、睡眠は個人差が大きいことを前提に、fitbitから取得された客観データおよび主観のアンケートをもとに個人が実践可能な生活習慣の定着を目的としました。
●睡眠習慣実践プログラムのスケジュール
●主観アンケートとfitbitの客観データを記載した個人レポートの事例
●従業員の声
事後アンケートでは参加者から「fitbitによる実データをもとにしたアドバイスが参考になった」「自分の睡眠習慣を変えるきっかけになった」「悩みの軽減・解消につながった」等の声があり、約8割が満足したと回答しています。
●担当者の声
社内の「健康に関するアンケート」の結果から睡眠課題を抱えている社員が多い一方で、睡眠は個別性が高いため、よりパーソナライズされた課題の特定やアドバイスが必要と考え導入しました。プログラムに参加者した社員のアンケートからも、客観データと主観データをもとにしたフィードバックは睡眠に対する意識や習慣を変えるきっかけになったと感じています。
今後も睡眠に関する施策を継続し、良い睡眠習慣の実践や習慣化をサポートすることで睡眠によるプレゼンティーイズムの逓減に取り組んでまいります。