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「6時間寝ているから、まあいいか」と思っていませんか?

「6時間くらい寝ているんで大丈夫ですよね?」「寝る時間が勿体ないんで、睡眠時間は6時間と決めているんです」 

 従業員さんとお話していると、こういう方が結構います。「とりあえず6時間寝ているから、いっか」と思っている人や短時間睡眠に憧れる人は要チェックです!

「6時間くらい寝ているんで大丈夫ですよね?」

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さて、こちらの問いに対しては、「一人ひとり最適な睡眠時間は異なるので、一概に大丈夫とは言えないですよ」というのが答えになります。ただ、簡易的に大丈夫かどうか測るためのバロメーターはありますので、詳しくはこちらの記事もチェックしてみてください。適切な睡眠時間は何時間でしょうか?

「寝る時間が勿体ないんで、睡眠時間は6時間と決めているんです」

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 このようなポリシーを持った方は、おそらく最大限有意義に時間を使いたい、だから、寝ているだけで何もできない睡眠の時間は極力削りたい、と思われている方が多いのではないでしょうか。しかし、果たして本当にその起きている時間が生産的な状態になっているか、真に有意義に使えているかどうかは、以下の研究結果を踏まえながら振り返ってみてもよいかもしれません。

6時間に制限した睡眠生活で、パフォーマンスは2晩徹夜並みに低下!

このような研究結果があります。「8時間しっかり寝る人」、「4時間寝る人」、「6時間寝る人」、そして3日間の実験で「徹夜をし続ける人」のグループを用意。実験中、研究チームは参加者たちの反応時間、脳波のパターンを測っていきました。その結果、睡眠時間が短かった人たちに一番パフォーマンス低下の影響が出ました。注目してもらいたいのは、6時間睡眠グループも睡眠生活を続けていくことで、日々パフォーマンスが低下し、2週間後には2晩徹夜したグループと同程度のパフォーマンスになったという結果です。

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さらに、パフォーマンス低下の自覚症状がない

さらに、参加者たちは自分たちの認知能力が低下していることに気づいていなかったのです。6時間以下の睡眠をしていた人たちは自分たちが2日間徹夜し続けているのと同じような状態でありながら、自分たちはうまくやっていると思っていました。睡眠不足が慢性化すると、睡眠不足そのものを感じにくくなるという特性もあります。眠気を感じていないから、大丈夫、ということではないかもしれません。

睡眠時間の不足は、睡眠でしか解決できない

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残念ながら魔法や特効薬があるわけではなく、睡眠時間が不足している場合(睡眠負債が溜まっている状態)は、やはり、睡眠で補ってあげる必要があります。そして、睡眠負債はお金とは異なり、一括返済はできません。例えば、週末に20時間寝たから平日は寝ない、ということは実現できません。そのため、日々の睡眠時間を+10分、+20分でもコツコツと増やして返済していくことが大切です。それが結果的に、日々のパフォーマンス低下を防止&アップにつながっていきます。

さいごに

いかがでしたか?よく「自分は〇時間しか寝てはいけないんだ!」「〇〇さん(ハイパフォーマー)も▲時間しか寝ていないし、自分もそうするんだ!」と強迫観念を持つ方がいらっしゃいます。でも、起きている時間を真に有意義なものにするためには、パフォーマンスが高い状態で臨めることが大切ですよね。ぜひ、自分の眠りを振り返ってみましょう。

こちらの記事も参考になるので、ぜひチェックしてみてくださいね。堀江貴文「睡眠を削って生きる人に伝えたいこと