■導入の背景について
【株式会社富士ピー・エス 前田様から】
────どのようなきっかけで、睡眠施策を導入いただきましたか?
2020年度に行ったサーベイにより、社員の半数が睡眠に課題を抱えていることがわかりました。また、睡眠とプレゼンティーイズムの状況をクロス分析した結果、睡眠が不十分な層は、睡眠が十分な層に比べて、生産性が低下している社員が多いことが判明したため、昨年度より社員の睡眠の改善に力を入れて取り組んでいます。
2021年度にニューロスペースさんに実施をお願いした睡眠セミナーでは、社員から多くの質問が出て、「睡眠」が社員にとって関心が高いテーマであることを感じました。
そこで2022年度は、セミナーという社員全体に対するアプローチから一歩踏み込み、個人毎の睡眠課題にアプローチできるMySleepの導入を決定しました。
■パーソナルスリープチェック「MySleep」について
パーソナルスリープチェック「MySleep」は、一人ひとりの眠りにパーソナライズされたチェック結果からアドバイスまでレポートでご提供します。
5分のアンケート回答で負荷なく、一方でくわしく今の状態に寄り添ったアドバイスをお届けすることで、健康意識の低い方にも届けやすく、また、改善に必要な気づきや自覚を促します。
サービス詳細(ニューロスペースホームページ):
【レポートイメージ】
図1.レポートイメージ
<従業員さんからいただいた感想(一部抜粋)>
・自分の睡眠について、現状を把握できてよかったです。レポートで指摘のあった課題の解決に向けて努力していきたいと思います。
・生活のリズムを見直しできて良かったです。
・睡眠習慣に気をつける良いきっかけになった。今まで何となく思っていたことを定量的に確認でき、対策を考える気づきを得られて良かったと思いました。
・体を動かすことと同時に休めることの大切さを改めて実感することができた。年齢や生活スタイルに合った睡眠法など、知りたいと思う。
・睡眠のタイプを動物で例えるのは分かりやすく、また家族とのコミュニケーションにより睡眠に対する関心・意識の向上へと繋がると思う。
・眠りについて、大変、勉強になった
・疲労回復や翌日の業務パフォーマンス向上には、十分な睡眠が必要不可欠であることが理解できました。今後、睡眠についてさらに知識や意識を向上させたいと思いました。
■導入後のコメント
【株式会社富士ピー・エス 前田様から】
────実際にMySleepをご利用いただくうえでの難しさはありましたか?
今回、MySleepを約50%の社員が利用しました。これは、他の健康経営施策と比べても高い参加率で、自分のタイミング手軽に実施できるところが良かったのだと思います。しかし一方で、残りの半数の社員が利用していないのも事実です。健康経営の施策は、健康意識が高い層ほど参加率が高く、健康意識が低く本当に参加してほしい層ほど参加率が低い傾向にあります。この参加してほしい層である健康意識の低い層をどうやって動かすか、どうやって興味を持ってもらうか、というところに難しさを感じます。
────導入後の皆さんの反応はいかがでしたか?
「健康意識や関心が高まった」「生活習慣や行動を変えてみたいと思う」という前向きな意見が多く、導入の効果を感じています。ただ、レポートを受け取った直後は改善意識が高まっていても、時間が経過するにつれ意識が薄れていく社員がほとんどです。快眠アクションを習慣化し、睡眠の質の改善につなげてもらえるように、MySleepフィードバック資料で特定された当社特有の課題や、年代別の課題に対して、繰り返し情報提供を行っていくことが大切だと考えています。