おすすめ:Fitbitなど計測デバイスをすでにお使いの方、購入を検討されている方
Fitbit有効活用への道(その1)はこちら
さて、前回の記事に引き続き、Fitbitを有効活用するための2つめのポイントをお伝えしていきます。前回の記事でメンバーのコメントにヒントが隠れていると書きました。それは赤字にしている箇所「リズムの乱れ」です。
前半浅い睡眠が続いている、睡眠時間が平均より長すぎ、寝ている時刻も遅すぎ(2時~12時)7時と11時頃に長めに覚醒している。睡眠の質が良くないから&睡眠負債がたまっているから長めに寝ているけれど、そもそもリズムも乱れているので、長めに寝ても疲れそう。
セミナー後やご相談などをお受けしているときに、Fitbitや睡眠アプリなどの計測結果画面を見せてこられて「自分の睡眠大丈夫ですかね?」と聞かれることが多くあります。しかしながら、1日だけの睡眠ではその人の眠りの良し悪しは判断しにくい、というのが実際のところです。
私たちは"ある視点"から「まとまった期間」を見るようにしています。
さて、まとまった期間の睡眠を見れる画面はFitbitにありますよね。いろんな角度や切り口から見れるようになっています。例えば次の3種類の画面はすぐに見れるはずです。
あなたは、どの画面を見ていますか?
セミナーでお聞きすると、大抵の方が「①睡眠時間」もしくは「見ていない」と回答されます。まれに「③睡眠の質」と回答する方もいますが、「②睡眠のスケジュール」と回答される方はほとんどいません。
ニューロスペースが見ている画面は?
真っ先に見るのは「②睡眠のスケジュール」です!
なぜ、この画面を真っ先にみているか、ここから睡眠のメカニズムの話も交えながらお伝えしていきます。
ビジネスパーソンによくあるお悩み
さて、こちらの2つは忙しいビジネスパーソンにとっても多いお悩みです。読んでいる方も、かなり該当する方も多いのではないでしょうか。
実はこの悩みを引き起こしている原因は次のスライドに書いている3つが考えられます。その中でも、起床時刻がズレることによるリズムの乱れに注目していきましょう。
私たちは朝起きて覚醒して、7-8時間後くらいに眠くなり、また覚醒して、その後眠くなるという「睡眠覚醒リズム」というものを持っています。
極端な夜更かしをしたり、週末にガッツリ寝だめをしてしまうと、この睡眠覚醒リズムが下記の図のようにズレます。このズレは、飛行機のイラストの通り、身体の中で時差ボケのような状態につながります。
このような生活を続けると「平日起きたい時刻に起きられなくなる、もしくは起きるのがめちゃくちゃつらい」「眠りたい時刻に眠れない、もしくは無理やり寝ても、眠りが浅くて起きてしまう」という状態につながり、先ほどお話したビジネスパーソンでよく見られる眠りのお悩みとなってしまいます。
まずは睡眠のスケジュール画面をチェック!
ということで、まとまった期間(1~2週間)の起床リズムをチェックするだけでも、自分の課題に気づくことができます。さらに、週末の寝だめなどの特徴がつかめるので、平日の睡眠時間が足りていなさそうだな、という推測もできます。
まだ、この画面を見たことなかった!という人はすぐにアプリを開いてみて、自分の眠りの状態がどうなっているか見てみましょう!
※画面上に赤い線を引いています。日ごとの起床時刻や就寝時刻に線を引いてみて、日々や週末、どのくらいズレているのか確認することをおススメします。
さて、こちらはビジネスパーソンによく見られる睡眠データの傾向です。あなたのデータはこのような感じになっていませんか?
1.週末寝だめ、金曜と土曜の就寝時刻が遅くなっている
平日の睡眠時間が足りずに、土日で取り返している典型的な寝だめパターン。平日の朝の起きづらさが発生してしまいます。
2.週の後半につれて、就寝時刻が遅くなる。
週の後半に進むにつれて、睡眠時間が短くなり疲れが溜まりやすくなります。特に、夜型の人に見られやすい傾向があります。
2回シリーズでお伝えしてきた「Fitbit有効活用への道」いかがでしたでしょうか。何を見たらいいかわからない、という状態から、まずはこれを見ればいいんだ!と気づきにつながったなら嬉しく思います。せっかく手に入れたデバイスを有効活用して、自分の健康管理にどんどん活かしていきましょう!