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寝ているときの歯ぎしりが気になっています。

Q:寝ているときに自分の歯ぎしりの音に気づきます。歯ぎしりしたな。。。と思ってまた眠っているようです。眠っているときに歯ぎしりをしないで済む方法はありますか?

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歯ぎしりは、実は、生後10カ月くらいから始まり、乳幼児では約半数、その後、成長するとともに減少し、小学生では10〜20%程度、成人で5%程度、高齢者で2%程度にみられるといわれるくらい、非常にポピュラーな症状ではあります。

では、そもそもこの歯ぎしりは何かというと、睡眠中に、咀嚼筋(モノを噛む顎の筋肉)が収縮して、下顎の不随意運動、すなわち自分では意識しない運動が起こる結果、歯を強く食いしばる現象のことで、一般的に、浅い睡眠中に起こることが多いといわれています。

また、歯ぎしりの明確な原因はいまだよく分かっていないのですが、この睡眠が浅くなるタイミング(覚醒反応)で歯ぎしりが出ることが多いため、歯ぎしりの原因のひとつとして、覚醒反応を増加させるストレスが疑われています。また、ストレスを感じていると、睡眠中でも寝返りや物音など些細な刺激で覚醒しやすくなるため覚醒反応が増加し、その結果、歯ぎしりをしやすくなるなどの仮説が提唱されています。

ご質問への回答ですが、歯ぎしりを治すための特効薬はない、というのが現状です。ドラッグストア等で販売されているマウスピースを試してみる、もしくは、歯科や口腔外科に相談してみることも一つだと思います。こちらに原因と対策がくわしくまとまっているので、参考にしてみてください。

参考記事:vol.57 「歯ぎしり」の影響と対策(オムロンヘルスケア)

歯ぎしりに関して興味深い克服方法がありましたので、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。

参考記事:第69回 歯ぎしり治療の成功例“マーキング作戦”(Webナショナルジオグラフィック)