この記事を読んでいる方の中には、ダイエットに勤しんでいる人もいるかもしれません。そんな方に読んでいただきたい記事です。
私が好きな映画「マイ・インターン」(アン・ハサウェイやロバート・デ・ニーロが出演)で、印象的なシーンがあります。頑張り屋さんで自分のことをかなり追い詰めがちな女性に対して、ロバート・デ・ニーロが一喝。
「睡眠時間が6時間を切る40歳以下の女性は、7時間眠る人より太る確率が38%も高い!」
映画でもその女性は衝撃を受けていました!!!
睡眠不足は食欲に影響します
さて、実は数日程度、睡眠不足になっただけでも、私たちの代謝や食欲、また食べ物の選択に影響が現れることがわかっています。具体的には、食欲を増進させる摂食ホルモンであるグレリンが増えて、逆に食欲を抑える摂食ホルモンのレプチンが減るということが起こります。
確かに、自分自身を振り返ると徹夜明けやプロジェクトで追い込まれているときに、ガッツリしたものや味の濃いもの、甘いものをガツガツ食べていた記憶があります。それは、寝ていなさすぎて変なテンションになっているせいかなと思っていたのですが、実は身体のホルモン、グレリンが増えているということだったんですね…皆さんの中にも心当たりいる方いませんか?
肥満×睡眠の研究
2022年2月に、肥満×睡眠で新たな研究結果が出ていました。2グループに分けて、睡眠に関するカウンセリングを行ったグループと何もしなかったグループを4週間の観察を通じて比べたところ、前者の平均睡眠時間は1日当たり72分増加。さらに、このグループは1日当たりのエネルギー摂取量が平均約270kcal減少し、体重が平均約0.48kg減少していることも明らかになりました。
論文が掲載されているまとめサイト:
この研究を見る限りだと、「睡眠不足気味の人たちの眠りが増えたら体重も減っていた」という結果であるため、直接的な因果関係がどこまであるかはわかりません。
ただ、睡眠時間を確保しようと早め就寝を心がけると、必然的に寝る前の行動習慣(深夜の間食など)も変化しやすくなります。
そして、前段でお伝えしたとおり、そもそも睡眠不足になっただけでも食欲に関連するホルモンに変化がある、といったことはすでにわかっています。
ということで、今、ダイエットに勤しんでいる、もしくはダイエットしなきゃ…と思っている人こそ、眠りにも目を向けてみましょう!眠りは、食事のようなカロリーや糖質制限もないですし、運動のようにキツイトレーニングをすることもないですし、グッスリと寝るだけです!今日の夜からすぐにできますよ!